ソラメンテ-Z SZ-200
太陽電池の状態を可視化――インピーダンス測定で見抜く真の性能
ストリングチェッカー
ソラメンテZ SZ-200
- 中規模・大規模太陽光発電設備向け
ソラメンテ-Z SZ-200は、直流電圧1000Vまでの太陽光発電設備の点検に対応したモデルで、従来のソラメンテ-Z SZ-100でご要望が多かった機能を盛り込み、より『使いやすさ』を追求しました。中規模・大規模太陽光発電設備の点検を支援します。
SZ-200 特長
持ち運びがしやすい
小型ハンディタイプ
直流電圧1000Vまでに対応した太陽電池の『インピーダンス測定試験』機能を、小型の本体に凝縮しました。
また、ソラメンテ-Z SZ-100よりも大型の液晶画面を採用し、液晶画面に表示できる情報が多くなりました。

発電力低下を引き起こす
クラスタ故障のストリングを
見逃さない
SZ-200を用いた太陽電池の『インピーダンス測定試験』では、複数枚の太陽電池が直列接続された太陽電池ストリングの状態で点検します。
パワーコンディショナと太陽電池ストリングを切り離し、発電が止まった状態で、太陽電池ストリングの開放電圧と内部抵抗(インピーダンス)を測定します。得られた測定結果を前後の太陽電池ストリングと相対比較することで、発電力が大きく低下する『クラスタ故障』が起こっている太陽電池ストリングを特定できます。

天候の影響を受けにくい
インピーダンス測定
I-Vカーブトレーサーを用いた太陽電池の『I-Vカーブ特性測定』では、太陽電池の発電性能が日射の強弱で変わってしまうため、得られた測定結果を分析し、故障が起こっている太陽電池を特定するには、作業者に経験が求められます。
しかし、SZ-1000を用いた太陽電池の『インピーダンス測定試験』では、日射の変化の影響を受けることなく、作業者の経験の有無にかかわらず、故障が起こっている太陽電池ストリングを特定できます。

「クラスタ故障」を見逃さない 太陽電池ストリングの
検出精度を大幅向上!
太陽電池の配置や配線長による影響を可能な限り抑え、『クラスタ故障』が起こっている太陽電池ストリングをより正確に判定できるようになりました。

主な機能
インピーダンス測定
発電が止まった状態の太陽電池ストリングに本体から測定信号を送信し、太陽電池ストリングの内部抵抗(インピーダンス)を測定します。
発電が止まった状態で測定するので、短絡電流が流れずに、太陽電池を安全に点検できます。
直流電圧1000Vまで測定可能
1000Vまでの太陽電池ストリングの開放電圧を測定できます。
インピーダンス測定の結果と組み合わせることで、発電力が大きく低下する『クラスタ故障』が起こっている太陽電池ストリングが一目瞭然になります。
自動測定
作業者はテストリードの先端に集中して作業ができます。しかも、測定にかかる時間は約3秒なので、効率良く作業ができます。
メモリー容量は3000件分
ソラメンテ-Z SZ-100の3倍の太陽光発電設備の測定結果を記録できるので、記録された測定結果を頻繁に消去する必要がありません。
発電所番号、接続箱番号、太陽電池ストリング番号と3種類の情報を任意に設定することで、測定結果と一緒に、本体のメモリーに記録できます。
測定結果をメモリーカードに簡単保存!
本体のメモリーに記録された測定結果をSDHCメモリーカードに書き出すこともできます。
書き出された測定結果は、CSV形式のファイルです。
専用ソフトウェアをインストールしなくても、パソコンに読み込んで閲覧できます。
SR-200(別売品)に対応
ソラメンテ-iS SI-200(別売品)とZ/iS連携キット SR-200(別売品)の2つの機器と組み合わせると、『Z/iS連携点検』ができます。
『Z/iS連携点検』を行なうと、送電前や送電停止時など電流を流せない状態の太陽光発電設備で、発電力が大きく低下する『クラスタ故障』の1つ、『クラスタ断線』が起こっている太陽電池を特定できます。
また『Z/iS連携点検』は、ケーブルの断線やコネクタの脱落の位置特定にも、効果を発揮します。
製品仕様
本体ユニットサイズ | 165×85×35 [mm] |
---|---|
本体ユニットサイズ (シリコンカバーを含む) |
174×89×48 [mm] |
本体ユニット質量 | 280+104(乾電池) [g] |
本体ユニット質量 (シリコンカバーを含む) |
430+104(乾電池) [g] |
対象ソーラーパネル | 単結晶・多結晶・ヘテロ接合型 |
測定電圧範囲 | 直流電圧:0~1,000 [V] |
測定抵抗範囲 | 0~1,000 [Ω] |
電源 | 単3乾電池、ニッケル水素充電池、4本 |
電池持続時間 | 8時間程度(2,100[mAh] 4本) |
データ記録件数 | 最大 3,000 件 |
使用環境温度 | 0~40 [℃] |
使用環境湿度 | 85[%]以下(結露なきこと) |
テストリードの長さ | 1 [m] |
データの取り出し | SDHCメモリーカード |
オートパワーオフ | あり(省電力機能付き) |
- 仕様や外観などは製品改良のため予告なく変更することがあります。
- 「ソラメンテ」は株式会社アイテスの登録商標です。
- ソラメンテ-Zは特許登録済です。
付属品
- 本体
- 壁掛けフック
- プローブ 先端部 P端子用(赤色)・N端子用(黒色) 各1個
- プローブ ケーブル(1m)P端子用(赤色)・N端子用(黒色) 各1本
- SDHCメモリーカード
- 単3乾電池4本
- 収納ハードケース
- 取扱説明書
- 簡易マニュアル
- 保証書
製品に関してお気軽にご相談ください。
ソラメンテ-Z SZ-200 使用方法
STEP 01
測定準備
パワーコンディショナと太陽電池ストリングを切り離し、太陽電池ストリングを発電が止まった状態にします。
STEP 02
自動測定開始
太陽電池ストリングのP・N端子に、SZ-200につながったテストリードの先端をあてます。
テストリードの先端で安定した電圧を検出すると、ストリングの電圧と抵抗(インピーダンス)を自動的に測定します。測定された電圧値と抵抗値は、本体の液晶画面に表示されるのと同時に、本体のメモリーに記録されます。
抵抗値がOL(Out of Limit)と表示された測定結果の太陽電池ストリングは、抵抗値がとても大きいことを示しています。


STEP 03
測定結果を相対比較する
得られた測定結果を前後の太陽電池ストリングと相対比較することで、発電力が大きく低下する『クラスタ故障』が起こっている太陽電池ストリングを特定します。『クラスタ故障』には、3つの種類があります。どの『クラスタ故障』が起こっているかを測定結果から判定するには、次の早見表を使います。

STEP 04
クラスタ故障パネルの特定
『クラスタ故障』が起こっている太陽電池ストリングを特定できたら、その中から『クラスタ故障』が起こっている太陽電池を、ソラメンテ-iS SI-200(別売品)を用いて特定します。

SZ-200を動画でご紹介
動画でソラメンテ-Z SZ-200のご紹介をしております。その他の動画もYouTubeにて公開しております。ぜひご覧ください。
おすすめオプション一覧
極細プローブ(1000V対応)
- 許容電圧:直流1000V
- 許容電流:1A以下

Lアングル延長ケーブル(1m)
- 許容電圧:直流1000V
- 許容電流:19A以下

MC4コネクタ接続ケーブル一式(1000V対応)
標準価格:¥22,000-(税込)

壁掛けフック

校正サービス

点検サービス

ソラメンテ-Z SZ-200…標準価格 ¥450,000-(税込¥495,000-)
