発電事業者様第一のパネル点検とは

14_株式会社サンシュウ様

ソラメンテユーザーの株式会社サンシュウ様はソラメンテによるメンテナンス体制を構築されていらっしゃいます。旧機種のS100シリーズからご活用頂いており、新しいS200シリーズも全て採用頂きました。

そんなヘビーユーザーであるサンシュウ様にご協力頂きメンテナンスの現場に同行し、どのようにソラメンテが活用されているかを取材いたしました。

サンレスキューの目指す、発電事業者様第一のパネル点検とは

株式会社サンシュウは発電事業者様第一に考えております。

メンテナンスの受託件数は約1000件であり、それらの定期メンテナンスを行っています。

ソラメンテで発見するクラスター故障はパネル出力を3分の1以上低下する故障であり、本来得られるべき売電額で損失を発生させています。クラスター故障を点検で発見し、交換していくことで売電ロスの低減を図ります。

メンテナンスのエリア
メンテナンスのエリア

ソラメンテは3年前に導入し旧モデル時代から使用しています。これまでに10件の不具合を発見して参りました。

今後受託件数が増えるとともに作業者の作業効率化ならびに作業標準化は点検コストを抑えるため必要と考えています。そういった観点から旧機種より様々な改善を施された後継機S200シリーズを採用し、ソラメンテを活用した点検を行って参ります。

ソラメンテ-Zを使い、ストリングの点検

現場レポート①

ソラメンテ-Zはストリングの点検に使用する。

インピーダンスは天候の影響を受けにくいので、雲や影がパネルに掛かっていても正常ストリングでは安定した値を、クラスター故障パネルが潜んでいる故障ストリングでは高い値を示す。

ソラメンテ-Zが示す値は昼間と夕方で多少の変動はあるが同じ時間帯に測定している接続箱内単位での相対比較をしている。数値で表されるので現場では短時間で判断が容易だ。

ソラメンテZでストリングの点検

サーモカメラで接触不良をチェック

現場レポート②

サーモカメラは熱源から発生する赤外線の分布を観察するために使用する。接続箱や分散型パワコンなどのストリングが接続されている端子受け台の締め方が緩いと接触不良で発熱することがある。

発見した場合は増し締めし、接触不良していないことを再確認する。

サーモカメラで接続の点検

クラスタ故障の特定

現場レポート③

クラスター故障
ソラメンテiSでクラスタ故障パネルの特定

ソラメンテ-Zで検出した故障ストリングをソラメンテ-iSを使用して、クラスタが故障しているパネルの特定を行う。

特定作業は発電を停止することなく可能であり、ケーブルを外す手間も不要。指標音と手元のLEDゲージで直感的に判断できる。

架台が高い場合は左の写真のように裏面で点検できるのもポイント。

故障時のソラメンテiSの動作

サーモカメラでジャンクションボックスの点検

現場レポート④

ソラメンテ-iSで特定した故障パネルをサーモカメラでクロスチェックしている。

クラスター故障しているとジャンクションボックスにホットスポットができやすく、異常発熱してるからだ。

サーモカメラでジャンクションボックスの点検

開放電圧0[V]のストリングに遭遇

現場レポート⑤

Z/iS連携キットでケーブル断線を特定

ソラメンテ-Zでストリングを点検しているとき、開放電圧が0[V]のストリングに遭遇したことがある。

そのときの原因はパネル間のPVコネクタの接触不良であった。目視で判定できないレベルだったが、 Z/iS連携キットを使用し短時間で断線箇所を特定した。

結果、猪の突進によるものと推測し、対策を講じた。

ソラメンテを購入する前にセミナーに参加、アイテスより現場でレクチャーを受けていたが、現場で遭遇すると判らないこともありアイテスに電話サポートを受けながら原因特定に至った。

困ったを解決へ

アンバランスなストリングを発見

現場レポート⑥

ストリング図がない発電所が意外と多い。ストリング図とは接続箱やパワコンに接続された直列パネル群と各開閉器との位置関係を示した図である。

ストリングマップが分からない

ストリング図は、Z/iS連携キット又はソラメンテ-iSのみのどちらかを使用して短時間で作成する。分散型のパワコンの場合は、開閉作業にパワコン停止が必要になるためZ/iS連携キットが有効だ。

作図のメリットとしては太陽電池パネルで何かしらの問題が発生した際、該当するストリングの発電電流を直ちに切れることが挙げられる。

一方で調査してみると12直で組むべきストリングを10直と14直でアンバランスに組んでいるものを発見している。この場合、直数の少ないストリングはほとんど電流が出ていない状態で大変もったいない。

Z/iS連携キットのしくみ

おわりに

目視点検

取材の当日、パネル洗浄工程も拝見しました。多くのパネルが綺麗な外観をしていたので、パネル洗浄する必要があるのですか?と伺うと、前日に洗浄を行ったのだが次日に鳥の糞が付着したパネルがあったため、その分のパネル洗浄を行っているとのことでした。発電事業者に優しいメンテナンスだと感じた出来事でした。

株式会社サンシュウ

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