「どうしてそこまでメンテナンスを重視するのか?」その理由は、EPCとしての熱い想いから!ソラメンテ-Z発売開始以来のユーザー様である、グリーンシステムコーポレーション様のメンテナンス哲学とは?
お客様から信頼と高い評価を得て躍進するEPC
ソーラーパネルは故障知らず、設置後のメンテナンスはいらない、とする施工業者が多かった時代に、保守点検の重要性を説き、施工後も継続的なメンテナンスで発電事業主の安定した売電収益を確保。
お客様から信頼と高い評価を得て躍進するEPC、 株式会社グリーンシステムコーポレーション様はソラメンテ-Z発売開始以来のユーザーです。
東京から東北新幹線で北関東へ。
大宮を過ぎたころから沿線に点在する産業用太陽光発電所が目に入ってくる、ここは栃木県。今回は、その中心に位置する宇都宮に本社を構え、北関東から南東北までを事業エリアとして太陽光発電システムの販売施工(EPC事業)を行う株式会社グリーンシステムコーポレーション様から、メンテナンスに対する取り組みとソラメンテの活用事例についてお伺いしました。
発売と同時にソラメンテを購入
「実はソラメンテ-Zは発売と同時に購入したんですよ」
その2014年は、FIT制度施行の追い風を受けて産業用太陽光発電所の建設需要が旺盛で、どのEPC社も施工工事に追われていた時期。当時はまだソーラーパネルはメンテナンスフリーという概念が一般的で、設置後のメンテナンスは不要として引渡し後の維持管理には一切関わらない売り切りのEPC社も少なくなかった時代でした。
株式会社グリーンシステムコーポレーション様は、そんな中にあって早くからメンテナンスの重要性を認識し、他社に先駆けてソラメンテを導入。稼動後の保守点検だけではなく、施工完了引渡し前の竣工検査にもソラメンテ点検を取り入れて、引渡し段階から発電所の品質向上に取り組まれている数少ないEPC社です。
他社に先駆けメンテナンス事業に取り組む
同社、工事部の野中部長様にお話しをお伺いしました。
「当社は、15年ほど前から一般住宅用の施工を手がけてきました。2012年のFIT制度の施行から産業用太陽光発電に参入し、現在では全体の90%以上が地上設置の産業用太陽光となっています。
ただ、現在頭を悩ませているのは、電力会社の系統連系容量の問題です。系統連系工事を入札により負担することを強いられており、当社の受注済み案件でも、今後5年ぐらいは稼動できない発電所がざっと10メガもあります。こんな状況なので、今後の新規案件の受注は厳しくなると想定しています」
「そんな状況下ですが、私たちは既存のお客様をはじめ、他社施工の発電所向けのメンテナンスサービスの事業拡大を図り、太陽光発電事業をさらに発展させています。当社の特長は土地の斡旋から認可申請手続き・工事・メンテナンスまで一貫してお客様にご提案できることです。当社は他社に先駆けて早くからメンテナンスに取り組んできたので、そのノウハウもしっかり蓄積しています」
サーモカメラ・IV測定器とソラメンテの違い
「現在所有している点検機器は、ソラメンテ-Z、iS、IV測定器、サーモカメラなど多数。外観で見てもパネルの故障は分かりません。以前まではサーモカメラとIV測定器を中心に使っていましたが、サーモカメラでは交換対象となるような故障パネルを特定することはできません。部分的に温度差を確認することはできてもその先のアクションが取れなかったんです。IV測定器はパネルの出力測定を行う機器としては必須ですが、日照の影響を大きく受けるため、ストリング単位で故障パネルの有無を見分けることは困難です」
自社施工の発電所すべてにソラメンテ点検
「自社施工した発電所すべてにおいてソラメンテ点検を行っています。
点検の基本はソラメンテ-Zでのストリング点検です。ソラメンテ-Zはストリング単位でもクラスタ故障パネルの存在を明確に特定できます。次にソラメンテ-iSで該当のストリングからクラスタ故障パネルを探索します。iSで特定した故障パネルは再度パネル単体でソラメンテ-Zで再確認をしています。それだけではなく、さらに、その故障パネルを抜いた状態でケーブルをつなぎなおして再度ソラメンテ-Zでストリングの再確認を行い、そのストリングの健全性を十分に確認しています。
これだけの作業をしてもソラメンテは天候にほとんど影響されずに点検できるので、短時間で作業を終えられます」
「特に、ソラメンテのインピーダンス測定の結果は大変分かりやすく、お客様への説明にも大変役立っています。ソラメンテの取扱説明書や、アイテスさんが発刊しているソーラーパネルのメンテブックを読み込み、ソラメンテ-Zの測定結果から本体画面に表示される“フラグ”の意味をきちんと理解した上で、お客様への報告書を作成しています」
最高レベルにまで高めた発電所をお客様に引き渡すのがEPCとしての役割
「当社が施工販売する発電所は、すべて引き渡し前にソラメンテにより竣工点検を行っています。さらにメンテナンス契約を締結させていただいているお客様は、年2回のメンテナンスを行っています。特に高圧案件では、PCSのダウンのような不測の事態に対しても当日か遅くとも翌朝には現場対応を行う体制をとっています。これは地域密着の取り組みを行ってきた強みでもあります。
どうしてそこまでメンテナンスを重視するのか?私たちが取り扱っているソーラーパネルは当然ですがメーカーが工場で出荷検査をしています。私たちはパネルを受け取り、現場に設置します。そのソーラーパネルを現場でさらに最高レベルまで引き上げてお客様に引き渡す。これが私たちEPC社としての役割だと思っているからです。
自社で運用している発電所も20箇所(7.5MW)を所有しています。今年度には申請済みの36円、32円の発電所がさらに8メガ稼動する予定です。これら自社発電所も竣工時のパネルの健全性確認と、稼動後の発電量の維持管理のためにソラメンテ点検が欠かせません」
現場でパネルと向き合って点検しないと故障は分からない
「ソラメンテを使ってみて分かったこと、それは現場でパネルと向き合って点検しないと故障は分からない、ということ。
遠隔監視や熱源をモニターするサーモでは、疑わしいが故障の特定に至らないことも多い。ソラメンテ-Zはパネルの物性を直接測るので天候変化の影響を受けないし、ソラメンテ-iSは発電電流をパネル表面から直観で捉えるのでわかりやすい。
ソラメンテ点検は故障パネルの見逃しがないんです。両方ともスイッチオンですぐ点検開始、そのスピードも速くメガソーラーの全点検も苦になりません。
竣工時はもちろんのこと、その後の年次点検でもしっかり点検することが重要です。私たちはソラメンテで竣工点検を行い、健全なソーラーパネルを設置した発電所をお客様に引き渡すこと、をこれからも継続していきたいと思います」
健全な発電所の維持管理はニーズがある
「健全な発電所の維持管理はどの発電事業オーナー様にもニーズはあるはずです。太陽光パネルはメンテナンスフリーではありません。今後はそのニーズにお応え出来るよう当社ではメンテナンス事業を充実させていきます」
同社の太陽光メンテナンスに従事する技術メンバーは10名。そのメンバーはソラメンテの取扱い教育をしっかりと受けており、太陽光発電所現場での経験も豊富。パネルの配線系統図がない他社施工現場でも、ソラメンテ-iSを使い配線系統図を一から作成できるほどの腕前です。
代表取締役の阿久津社長のリーダシップのもとで、常に新しい取り組みを行い成長している注目企業。その進化は止まることが無く、バイオガス発電や農業6次産業化という新たな分野にも活躍の場を広げておられます。
ソラメンテ-Z発売当初からお付き合いをさせていただいているアイテスとしても、株式会社グリーンシステムコーポレーション様の太陽光メンテナンス事業の取り組みに対して、側面からサポートをさせて頂きたいと考えております。
株式会社グリーンシステムコーポレーション
〒320-0851 栃木県宇都宮市鶴田町1435-1
TEL : 028-666-5171
FAX : 028-666-5172
メールアドレス : utsunomiya@green-system.jp
ホームページ: https://green-system.jp/
事業内容
太陽光発電システムコンサルティング業務、オール電化住宅コンサルティング業務、 住宅リフォーム業務
従業員
本社、他グループ 合計60名