電気主任技術者が取組む太陽光パネルの健全性点検

河内電気管理事務所様

「太陽光発電所も人間と一緒で、病気は早期発見早期対処が重要。定期的な健康診断を行い、症状が悪化する前に病巣の故障パネルを特定することが大切です」こう語られる河内様は電気主任技術者。豊富な経験を基にお客様の信頼を得ることで、顧客獲得に繋げられている、河内電気管理事務所様のメンテナンスとは?

電気主任技術者が取り組む太陽光発電所の保全

50KW以上の太陽光発電設備は、電気主任技術者を選任し法定点検を実施することが電気事業法(*1)で義務付けられています。電気主任技術者は電気設備のプロフェッショナル。太陽光発電所の現場でも設備の安全と健全な発電を維持するために日々活動されています。

電気主任技術者

鹿児島県の中央に位置する姶良市。今回は、太陽が燦燦と降り注ぐ南九州地区で、太陽光発電設備の受託点検でご活躍の、河内電気管理事務所様からお話しを伺いました。

発電事業者(オーナー)から高い評価を受けている受託点検の取り組みとその姿勢とは?

鉄道の電気設備保全技術者だった経験を生かす

早朝、関西空港を飛び立ち、鹿児島空港から一路、西郷さんの銅像を横目に姶良市へ。河内電気管理事務所は、空港から約30分のアクセス良好な立地にあります。

代表である河内様はJR九州のご出身。鉄道の電気設備保全とともに、その電力を遠隔監視するシステムの開発責任者として長年携わってこられました。「保全や電力遠制システムの経験は、現在の太陽光発電設備の保安点検に大変役立っている」とのことでした。

鹿児島県の菱刈には1メガワットの受託案件が2か所あり、分散型PCS99台を自ら開発に携わったPCS遠隔制御システムで監視しています。パソコン上のボタン一つでPCSの遠隔復旧を実現したシステムは、電気管理主任技術者としては「ここまでする必要はないのかもしれないが、お客様のお困りごとを何とかしたい」という想いから導入されたもの。

経験を生かし顧客要望に真摯に応える姿勢で、オーナーからも厚い信頼を得ています。

ミタルダ・イクシア 菱刈一号
河内様が受託している、ミタルダ・イクシア 菱刈一号(1MW)

頼られる電気主任技術者

河内様が受託している太陽光発電所は現在14件。発電出力では合計12メガワットに上ります。太陽光のオーナーは遠方に居られることが多く、東京という受託先もあり、安心して任せられる現地の電気主任技術者の存在が重要になってきています。

「太陽光業界の電気技術者は経験の少ない若手技術者が多い。やる気のある若い技術者から質問があると何とかしてやりたいと思ってしまうんですよ」。質問や相談には快く対応、経験や知識を惜しみなく伝える、という河内様。ソラメンテのユーザーでもあるオーナーのTさんは「電気のことはいつも相談している。親身になって教えてくれるので本当に頼りにしています」と高く評価されています。

「営業活動が苦手で、仕事を受注したのは1件だけ。今はあきらめて、受託先の要望にしっかり応えていくことに専念している。そうすることで紹介や口コミで仕事がどんどん舞い込んでくるようになりました」とのこと。ここでも顧客要望に真摯に応える姿勢には揺るぎなく、継続的な仕事の依頼に結び付いています。

ソラメンテを使い「太陽光パネル健全性点検サービス」を展開

ソラメンテ-Zの測定結果データをパソコンに取り込み報告書を作成する河内様

河内電気管理事務所では、ソラメンテを活用した点検業務を「太陽光パネル健全性点検サービス」として展開、オーナーにはまずパネル点検の必要性を説明したうえで、ソラメンテ点検を実施しています。

重要なのは点検を行った結果をしっかりと報告書にまとめて事業者様に提示すること。ソラメンテの点検結果はわかりやすく資料化し報告しています。

宮崎のある受託先メガソーラー現場では、ソラメンテ点検で26枚のクラスタ故障パネルを特定しました。その結果を「モジュールの健全性点検試験結果」としてまとめ報告。

オーナーはその点検結果をパネルメーカーに伝えパネルの交換を要求した結果、メーカーは保証条件に基づきパネル交換を行いました。

電気主任技術者の役割は、発電設備の健全性を専門技術で点検しオーナーにも分かりやすく点検結果をお伝えすること。

その後はオーナーが点検結果に基づきEPC・O&M・パネルメーカーに対応を依頼。そして関係者が必要な対応を行うことで、速やかに出力回復を図るのが本来の点検目的なのです。宮崎の事例は、ソラメンテ点検結果が速やかにパネルメーカーを含めた関係者に受け入れられ、売電損失を救うことができた好事例と云えます。

報告書
河内様の報告書

「太陽光発電所も人間と同じ」

「太陽光発電所も人間と一緒で、病気は早期発見早期対処が重要。定期的な健康診断を行い、症状が悪化する前に病巣の故障パネルを特定することが大切です」

太陽光発電所も健康診断が必要、と河内様

「特定した故障パネルはメーカーとの契約に基づき正常パネルに取り替える。太陽光パネルの点検は“太陽光パネル健全性点検サービス”としてメニュー化し、オーナー様には6ヶ月に1回行うことをお奨めしています。

私たち電気主任技術者が、ソラメンテなどの専用ツールで専門的な診断を行うことで、病気の早期発見と健康回復が可能となります」と定期検診での健康管理を薦める河内様。

(*2) ※電気事業法では発電設備の点検は6ヶ月に1回となっている。

パネル点検を積極的に行う、先進的な電気主任技術者

太陽光発電所で発電を担う唯一の存在は太陽光パネル。河内様は発電所の心臓部である太陽光パネルの点検を積極的に行う全国でも少数派の電気主任技術者のひとり。その技術力と信頼感、人柄に惹かれて、受託先は鹿児島近隣だけに留まらず、志布志、枕崎、宮崎までと口コミで受託地域は広がっています。

パネル点検を積極的に行っている電気主任技術者はまだまだ少数ですが、ソラメンテを導入してパネル点検に積極的に取り組んでいる先進的な電気主任技術者が、全国各地に増えつつあります。

発電所オーナーが望むのは、太陽光パネルまで含めた発電所全体の効果的な維持管理です。
そんなオーナーの要望に応える電気主任技術者は皆様の近くにも居られます。

参照URL

(*1) 50KW以上の太陽光発電設備は、電気主任技術者を選任し法定点検を実施することが電気事業法(*1)で義務付けられている。
(*2) ※電気事業法では発電設備の点検は6ヶ月に1回となっている。

(*1) (*2) とも 経済産業省ホームページを閲覧ください。

河内電気管理事務所

河内様

代表 河内 道夫
一般社団法人九州電気管理技術者協会
鹿児島支部 会員


〒899-5652 鹿児島県姶良市平松4433-12
TEL 090-6637-2486 
E-Mail:aira.kawachi@vir.bbiq.jp

一般社団法人九州電気管理技術者協会
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