ソーラーパネルを保守点検するとき、配線系統がわかっていないと苦労しますね。
配線系統図がなくても、Solamente-iSを使ってストリング別にパネルを認識し、ストリングマップを簡単につくることができます。
ストリング(配線系統)がわからない
太陽光発電システムは、アレイ・ストリング・モジュール・クラスタ・セルといった構成になっています。
点検時にはアレイの中のストリング系統を把握しておくことが重要ですが、目視で分かるものではありません。本来は、系統図(ストリングマップ)で事前に確認できますが、古い設備や小規模、住宅用ソーラーなどではストリングが不明なことが多くあります。
やみくもに点検するわけにもいかず、まずは配線系統を知りたい、という方々に、Solamente -iSを使った「ストリングマップのつくりかた」をご案内します。
ストリングの確認
接続箱のストリングごとに開閉器のON/OFFを行い、Solamente-iSでパネル探索を行うことによりストリングマップを作成することが可能です。
作業前に、事故防止のため、以下の点にご注意ください。
- 消弧能力のない機器は、電流が流れている状態で入切の操作してはしないでください(断路器やヒューズ)。
- 消弧能力のない機器の場合は、遮断器などで開放し電流が停止した状態で入切の操作をしてください。
上図のように、30枚のパネルを屋根に搭載した住宅用太陽光発電システムがあるとします。
接続箱からは3ストリング構成でパネルに配線されていますが、どのパネルがどのストリングに属するか分からない状況でのストリングマップの作成方法をご説明します。
まずは、ストリングS1のみ開閉器をONし、その他のストリングはOFFします。
Solamente-iSで発電電流の反応をチェックするとストリングS1に配線されているパネルのみ反応します。
この方法をS2、S3も同様に繰り返し行うことで、S1、S2、S3のそれぞれのストリングに配線されているパネルがすべて特定できます。
Solamenteだから簡単
分かりやすい、使いやすいSolamente-iSは、パネル表面ワンタッチで発電の有無を感知できます。
この作業の場合は、パネル単位で発電の有無を確認すればよいので、1~2秒/パネルのチェックで済みます。
あらかじめパネル配置図を用意して、チェックごとに図のパネル位置にマークしていくとよいでしょう。