7/24のPV Japan以降、私の隣には必ずSolamente-iSがあります。
これを持って全国津々浦々とまでは行きませんが、いろんなお客様に呼ばれて時には野立て、時には社屋の屋根に登ってSolamente-iSを振り回して皆様にアピールしております。
そんな私ですが、実はアイテス解析部門から太陽電池部隊へ配属になってまだ一年なんですよ。そこでボスから8月に下呂温泉で開催されたPVRessQ(ピーブイ レスキュー)夏合宿へ行って勉強してこいと命令が下り参戦してまいりました。
PVRessQ夏合宿とは
全国からPVのメンテナンスの重要性を感じている方々が二百数十名という、大規模な夏合宿。
二泊三日のスケジュールはびっちりと埋まっており、PVシステム及びモジュールの基本的な解説から始まり、PVRessQの必須アイテムであるIVカーブ特性評価の基礎、モジュールの故障診断や出力測定方法について、保守点検サービスの現状や遠隔監視システムの紹介といった内容でした。
PVRessQが考えるメンテナンス
PVRessQが考えるメンテの基本的な流れは、
- 0次段階 ストリングモニターや遠隔監視システムでの日常的な発電量のチェック
- 1次段階 屋根に上がらずストリング内の重故障(クラスタ落ち)の有無を判定
- 2次段階 ストリング単位で、性能低下モジュールの有無を判定する
- 3次段階 屋根に上がっての詳細な調査・点検
保守の考え方として、安全面を重視した保守と発電性能を重視した保守の二通りに分けることができるということでした。
また、バイパスダイオードはPVモジュールの安全弁で、車に例えるとシートベルト的な役割あるとその重要性についても解説されていました。
メンテナンスは予防保全
メンテは事故が起こってから手当するのではなく予防保全として事故が起こらないようにすることが重要で、事後保全・緊急保全がメンテの全てではない。
法規順守は最低限必須。その上で、追加的な部分は、その方法と内容を公開し、 ユーザーに判断基準を提示することで公正を保つこと。
安全性にかかわることは、疑わしきは罰する
発電性能に関わることは、疑わしきは罰しない
PVの保守メンテナンスは、このような意識を持ってやるべきであるということでした。
PVRessQ加藤先生のセミナーはインパクトがあり大変興味深いものでした。
非常にわかりやすく、藤本的には今回の夏合宿の総括はここにあると感じた一言でした。