太陽光パネルは故障すると知ってしまった方へ

太陽光パネル故障マップ

上の表は、アイテスが販売活動やユーザー様から連絡をいただいて訪問した太陽光発電所で見つけた故障パネルの数です。ソラメンテによる点検で、のべ180発電所で1023枚の故障パネルを発見しています。

円グラフの結果は、さらにショッキングです。見つけた故障パネルのうち、稼動年数が2年未満のものが、70%を占めています。

故障パネルが見つかった発電所は、点検をしていなかったのでしょうか?いいえ、きちんと遠隔監視や定期点検をされていたところがほとんどです。点検の結果、「問題なし」とされていました。

なぜ、「問題なし」とされてしまったのか、それは太陽光発電所の点検が、非常に難しいことが理由にあります。

太陽光発電は日射を利用しています。そのため、天候の影響で刻々と発電量が変化していきます。遠隔監視・テスター・クランプメーター・サーモカメラといった測定器では、パネルの異常を正しく検出するのがとても難しいのです。

点検機器や遠隔監視のチェックをすり抜けて、故障パネルは今もあなたの発電所に存在しています。もの言わぬ太陽光パネル、ソラメンテで点検しなくても、本当に大丈夫ですか?

ソラメンテ開発の経緯

株式会社アイテスは、日本IBM株式会社野洲事業所の品質保証部門を母体として設立された会社です。アイテスは、品質技術部門の解析業務やEL検査装置の開発を太陽電池メーカーや研究所から受託していく過程で、太陽光パネルが発電所で自然にさらされ、20年経過していく際の弱点や、どんな風に故障が起こるかを知り尽くしていました。太陽光発電が普及すると、パネル故障はやがて問題になっていき、その保守点検ニーズは太陽光発電業界に必須となるだろうことを、予見していました。ソラメンテの開発は、ここからスタートしました

ソラメンテSX-03
ソラメンテSX-03 パネル裏面をスキャン・伸縮棒つき

「太陽光パネルはメンテナンスフリー」という神話が強い頃から、アイテスは現在のソラメンテシリーズの前身である、ソーラーチェッカー「ソラメンテ-SX」シリーズの販売を開始しました。太陽光バブルに沸き、発電所の建設ラッシュで「点検ツールは必要ない」と、関連業者に言われながらの販売活動でした。そんな中、2012年7月にソラメンテ-SXは「第3回しが低炭素リーダー賞」を受賞。続いて2013年2月にソラメンテ-SXの開発が「滋賀銀行ニュービジネス奨励しがぎん野の花賞」を受賞いたしました。向かい風が徐々に追い風に変わってきました。

中小企業優秀新技術・新製品賞授賞式

ソラメンテを、先見の明があるお客様が少しずつ買ってくださるようになりました。そのお客様のご協力を得て、使い勝手を聞いたり発電所にお邪魔したりしながら、ソラメンテは改良を重ね続けました。その後、2013年7月にソーラーパネルチェッカー「ソラメンテ-iS」発売、2014年2月にはストリングチェッカー「ソラメンテ-Z」を発売し、現在のソラメンテシリーズの形となりました。2016年4月には「ソラメンテ-iS・Z」が日刊工業新聞社「中小企業優秀新技術・新製品賞」を受賞。現在ではお客様に愛されて、ソラメンテシリーズの出荷台数は2000台を突破しています(2019年時点)。

詳しくはソラメンテ誕生秘話

ソラメンテの特長

太陽光発電所

ソラメンテの大きな特長は、故障ストリングを検出するソラメンテ-Zと、故障パネルを特定するソラメンテ-iSの2ステップ点検です。これは、アイテスが数々の現場に行く中で、出力低下の原因であるソーラーパネルの故障を、大規模な発電所で1枚単位で発見することが難しいことから考え出した手法です。メンテナンスの最終目的は、すばやい出力回復だとアイテスは考えています。

ステップ-1 ソラメンテ-Zで故障ストリングの検出

SZ-200で測定中

たとえば1MW発電所のパネル数は約4000枚、パネルを1枚づつ外してチェックするわけにはいきません。そこでまず、全体の中から故障パネルが存在するグループを絞り込みます。

結晶系パネルの発電所では、接続箱に複数枚のパネルが直列に配線されています。このグループをストリングと呼びます。1ストリングあたりのパネル枚数は住宅用で数枚程度、産業用では10枚から20枚程度です。

この直列配線されたパネル群(ストリング)をチェックし、疑わしいストリングを検出します。これを特殊なインピーダンス測定で行うのが、アイテスのストリングチェッカー「ソラメンテーZ」です。

ステップ-2 ソラメンテ-iSで故障パネルの特定

ソラメンテiS

ステップ-1のソラメンテ-Zで特定した故障ストリングから、故障パネルを特定するのがステップ-2を担うパネルチェッカー「ソラメンテ-iS」です。

正常なストリングのパネルチェックは必要ありません。ステップ-1で故障を検出したストリングのみを、ステップ-2でチェックすることで、メンテナンス効率を飛躍的に向上させています。

ソーラーパネルチェッカー「ソラメンテ-iS」は、発電中にパネル表面をスキャンして、発電状況をチェックします。運転を停止してPVケーブルを外し、1枚づつテスターやIV測定器などの専用機器でチェックする必要はありません。

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