社内で購入した中古ソーラーパネルをSolamenteで点検しクラスター断線を発見、原因を特定した事例です。
原因となったはんだ接合部の剥離部分、および、クラスター断線で作動を続けたバイパスダイオードとも発熱の跡が見られました。断線のまま、長期にわたって稼働を続けていたようです。
MYパネルから故障を発見
Solamenteのデモに行くと、たまに出会うクラスター断線したソーラーパネル。でも、色々な「しがらみ」があって、なかなか公開できませんでした。ついに、Myパネルから発見です。パッと見には、なんの異状も見られませんが、ソラメンテしてみると、右2列の計4本のバスバーが反応しません。
ソーラーパネルの裏をサーモカメラで見ると、ジャンクションボックスの一部が発熱していました。まさしく、バイパスダイオードが働いており、クラスター断線状態です。
Myパネルなので、ジャンクションボックスを開けてみます。おどろいたことに、バイパスダイオードがある位置は、発熱のためポッティング樹脂が変色していました。
クラスター断線の原因は、インターコネクタの半田接合部の不良です。もともと接合が不完全で、温湿度ストレスにより接続と離合を繰り返しながら、高抵抗となり焼け切れたと思われます。
バックシートに焦げ痕と、剥離がみられることから、かなり発熱したと考えられます。
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