『太陽光パネルに異常に詳しい会社のメルマガ』 知らないとはいわせない!? 太陽光パネル基本の「き」 2022-12-01

琵琶湖のほとりから

from 藤本 秀樹

皆さん、こんにちは。
12月決算の会社、アイテスの藤本です。

今回は、太陽光パネルの基本的な構造についておさらいさせて下さい。

ご存じの方には、初歩的な内容すぎあくびが出るかもしれません。しかし、「基本を制する者が世界を制する」とパブロ・ピカソも言っております。何卒お付き合いください。

それではまず、太陽光パネルの種類について。

太陽光パネルは大きく分けると「シリコン結晶型」と「薄膜型」に分けられます。日本市場では「シリコン結晶型」が9割以上を占めています。そのため、弊社のソラメンテシリーズも結晶型太陽光パネルを対象としております。

次に、太陽光パネルの構成について。

結晶型太陽光パネルは、約150mm角の「セル」を最小単位として構成されています。1枚のセルの電流は約8Aですが、電圧は約0.5Vしかありません。

ですので、利用しやすい電圧にするため、「インターコネクタ」と呼ばれる配線でセルを全て直列につなぎ、数十Vにまで電圧を高めます。

セルをインターコネクタで直列につなぎパッケージ化したモノが太陽光パネルとなります。

ただ、この状態では全てのセルが直列につながれているため、影がかかるなど、一部のセルで電流が流れにくい状態ができると、パネル全体に影響が出てしまいます。

そのため太陽光パネルには、ダイオードが配置され「バイパス回路」が作られています。

バイパスダイオードで分割された部分的なセルの集まりのことを「クラスタ」と呼びます。

多くの太陽光パネルは、バイパスダイオードが3つ配置されています。ですので、大体の場合、1枚の太陽光パネルには、3つのクラスタが直列に接続されています。

結晶型太陽光パネルはセルを最小単位としていますが、発電がおこなわれる基本単位は「クラスタ」になります。

この「クラスタ」は太陽光パネルの故障を理解するために非常に重要な考え方です。

今後、よく登場するキーワードですので、ぜひ覚えて下さいね。

次回は、太陽光パネルの特徴的な壊れ方、『クラスタ故障』についてお伝えする予定です。

それでは皆さん、またお会いしましょう。ありがとうございました。

太陽光パネルに異常に詳しい会社
株式会社アイテス 藤本秀樹

■ 発行元 ───────────────────────■
株式会社アイテス 製品開発部 営業課 藤本 秀樹
住所:〒520-3031 滋賀県大津市栗林町1番60号
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