琵琶湖のほとりから
from 藤本 秀樹
皆さん、こんにちは。
12月決算の会社、アイテスの藤本です。
今回は、太陽光パネルの基本的な構造についておさらいさせて下さい。
ご存じの方には、初歩的な内容すぎあくびが出るかもしれません。しかし、「基本を制する者が世界を制する」とパブロ・ピカソも言っております。何卒お付き合いください。
それではまず、太陽光パネルの種類について。
太陽光パネルは大きく分けると「シリコン結晶型」と「薄膜型」に分けられます。日本市場では「シリコン結晶型」が9割以上を占めています。そのため、弊社のソラメンテシリーズも結晶型太陽光パネルを対象としております。
次に、太陽光パネルの構成について。
結晶型太陽光パネルは、約150mm角の「セル」を最小単位として構成されています。1枚のセルの電流は約8Aですが、電圧は約0.5Vしかありません。
ですので、利用しやすい電圧にするため、「インターコネクタ」と呼ばれる配線でセルを全て直列につなぎ、数十Vにまで電圧を高めます。
セルをインターコネクタで直列につなぎパッケージ化したモノが太陽光パネルとなります。
ただ、この状態では全てのセルが直列につながれているため、影がかかるなど、一部のセルで電流が流れにくい状態ができると、パネル全体に影響が出てしまいます。
そのため太陽光パネルには、ダイオードが配置され「バイパス回路」が作られています。
バイパスダイオードで分割された部分的なセルの集まりのことを「クラスタ」と呼びます。
多くの太陽光パネルは、バイパスダイオードが3つ配置されています。ですので、大体の場合、1枚の太陽光パネルには、3つのクラスタが直列に接続されています。
結晶型太陽光パネルはセルを最小単位としていますが、発電がおこなわれる基本単位は「クラスタ」になります。
この「クラスタ」は太陽光パネルの故障を理解するために非常に重要な考え方です。
今後、よく登場するキーワードですので、ぜひ覚えて下さいね。
次回は、太陽光パネルの特徴的な壊れ方、『クラスタ故障』についてお伝えする予定です。
それでは皆さん、またお会いしましょう。ありがとうございました。
太陽光パネルに異常に詳しい会社
株式会社アイテス 藤本秀樹
■ 発行元 ───────────────────────■ 株式会社アイテス 製品開発部 営業課 藤本 秀樹 住所:〒520-3031 滋賀県大津市栗林町1番60号 TEL:077-599-5040 FAX:077-544-7712 問合せメール:sales02@ites.co.jp ホームページ: https://www.solamente.biz/ ■────────────────────────────■ |