今年の梅雨は本格的な梅雨空が続きましたね。太陽光発電所のフィールドで点検をされている皆さんを悩ます曇り空 …雲が邪魔して点検できず一日終り… なんて経験ありませんか?
ソラメンテなら曇天も苦労知らず、とっておきのテクニック教えます。
お天気が心配、太陽光発電の保守点検
従来、太陽光パネルの点検は安定した天候、 特に安定した日照条件下での作業が必須でした。業界のガイドではIV測定は700W/㎡の 日照条件下で測定することとなっています。 (JPEA保守点検ガイドライン)

この700W/㎡というのは快晴時で10:00-14:00の日中4時間程度しかありません。上図は日射量のグラフです。天気予報が晴れとしても、現場では雲が流れていて測定が難しいということも少なくありません。IV測定で重要な電流は日照に大きく影響します。それがIV測定の難しいところです。

では、サーモカメラはどうか?
曇天時は日照が足りないので、流れる電流量が少なく、特定したい故障個所との温度差が少なく特定が難しい。また、夏場の快晴時には日射量は多いのですがガラス表面自体が高温になる為、やはり故障個所の特定は難しいと言わざるを得ません。冬場も同様難しいのが実情です。

曇り空でもソラメンテ!は使えます
ステップ1:ストリングチェッカー ソラメンテ-Z
まず、ソラメンテ-Z。 開放電圧とインピーダンス(抵抗値)を測定します。 開放電圧は曇天でもパワコンが動き出す程度の日射量があれば測定可能 です。インピーダンス測定は、曇天でも夜間でも測定することが可能です。 測定時間を選びません。
ソラメンテ-Zユーザーの皆様。夜間でのインピーダンス測定の操 作方法を確認しておきましょう。夜間は開放電圧が0です。 通常ソラメンテ-Zは開放電圧が10V以上出ていることをチェックしてからインピーダンス測定を行いますが、開放電圧が0でもインピーダンス測定が出来るように次の操作を事前に行いましょう。


黒ボタンを押しながらスイッチON →“Disable zero volt check”表示 →黒ボタン離す。
とっておきのヒント:発電停止なしで点検

夜間でなくても日が昇る時、あるいは日が暮れる時、パワコンが停止し、売電が止まる時の間接光で、1時間ほどあればソラメンテZで1MW分 程度のインピーダンス測定ができます。2日にわけてもいいでしょう。
不具合ストリングのパネルのみ、翌日の日中にソラメンテ-iSで故障パネルを特定すれば、オーナーにとっては全く売電を止めずにパネル点検ができます。
ステップ2:ソーラーパネルチェッカー ソラメンテ-iS

次に、ソラメンテ-iS。太陽光パネルの発電状況を直観的に捉える点検装置。
ソラメンテ-iSは太陽光パネルの内部電極(バスバー電極、インターコネクタとも呼ぶ)を流れる電流がつくる磁界を検知します…と言うと難しい装置のように思われるかもしれません。血管の血流ように太陽光パネルは発電すると内部電極に電流を流します。ソラメンテ-iSはその電流の流れをパネル表面から検知して、クラスタ故障位置を特定します。
実はこのソラメンテ-iSも曇り空に強いんです。ソラメンテ-iSのセンサー部先端にある白い○ これが曇天での測定を可能にしています。この感度自動調整機能により100W/㎡程度の少ない日射量でもソラメンテ-iSが使えるわけです。
とっておきのヒント:曇天でセンサー反応が鈍いとき

ソラメンテ-iSユーザーの皆様に少しだけコツをお教えします。曇天時にインターコネクタ電極でセンサーの反応が鈍いとき。あきらめないでください。下写真のインターコネクタの集合部分(バスバー)はよく反応します。この部分をセンサーでタッチすればクラスタ故障位置を特定すること が可能です。一度現場でトライして下さい。
太陽光発電のフィールドで活躍するみなさんの為に、ソラメンテは天気を味方につける相棒として皆さんの手に取っていただける瞬間を待っています。ぜひソラメンテを太陽光発電のO&M、現場の点検にご活用ください。
