ソラメンテ通信 2019.06.28【vol.64】 PV2019出展のご案内、小規模太陽光O&M意見交換会参加レポート

ソラメンテ通信

今回のソラメンテ通信は、以下の3つのテーマでお届けします。

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ソ ラ メ ン テ 通 信 
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┼─ INDEX ─────────────────────────
│ [1] 展示会出展のご案内  PV2019太陽光発電展示会&フォーラム
│ [2] ソラメンテレンタルのご案内 ユーザー様に大変ご好評いただいています!
  [3] イベント参加レポート 太陽光発電システムのO&Mに関する意見交換会
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[1]  PV2019太陽光発電展示会&フォーラム 出展のご案内
~ 日本太陽光メンテナンス協会展示ブースにて共同出展 ~
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昨年まではPVJapanと称して行なわれてきた太陽光発電の展示会が
今年は「PV2019太陽光発電展示会&フォ-ラム」としてリニューアルされ、
7/10~7/12の3日間、パシフィコ横浜にて開催されます。
http://pvfair.jp/2019/contents/

アイテスも例年この展示会へ出展してまいりましたが、
今年のPV2019ではアイテスが会員として参画している
一般社団法人日本太陽光メンテナンス協会の共同展示ブースにて出展をいたします。
https://japan-solar.net/index.html

展示ブースでは、現在開発中の住宅・低圧等、小規模太陽光発電システムのメンテナンスに特化した
“新しいソラメンテ”を展示させていただく予定です。
小規模太陽光発電システムのO&Mに従事されている皆様のご来場をお待ちしております。

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[2]  ソラメンテレンタルサービスのご案内 (ユーザー限定)
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いつもソラメンテをご利用頂き有難うございます。
全国的に梅雨入りし、現場での点検作業の段取りが難しい時期となってまいりました。
そんな中、このようなことでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「ソラメンテを使いたい現場が重なったので台数が足りない」
「大規模メガを短期間で点検しないといけないので台数が足りない」
「測定器の資産購入は手続きが煩雑で予算取りにも時間がかかる。できれば経費処理したい」

そんな皆様のお悩みを解消するのが、アイテスの“ソラメンテレンタルサービス”です。
突発的なご要望にもタイムリーにレンタル器をお届けする体制をとっております。
また、1年間の長期レンタルにより安心してご利用いただいているケースもございます。
レンタル器(ソラメンテ-Z)は全て校正試験実施済み(年1回実施)。
旧型ソラメンテ-Z(SZ-100)は大変お得な価格となっております。
詳細は下記URLをご参照ください。
https://www.solamente.biz/service/rental/

皆様からのご連絡をお待ちしております!

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[3]  JPEA主催 太陽光発電システムのO&Mに関する意見交換会 参加レポート
   ~ 小規模太陽光発電システムの安全・安心と長期安定電源化に向けて ~
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6/25(火)東京霞ヶ関に於いて太陽光O&Mに関する意見交換会が開催されました。
JPEAが主催するこの意見交換会は、小規模(低圧)太陽光発電システムの安全・安心を
担保するためのO&M(運転・保守点検管理)の必要性の再確認を目的としています。

会場は200名の募集に対し定員を大幅に上回りほぼ満席の状態でした。
経産省、JPEA関係者をはじめ、業界各団体、O&M・EPC事業者、電気主任技術者の皆様、
太陽光O&Mに真剣に取り組まれている多数の業界関係者が出席されていました。
(プログラムについては下記JPEAホームページをご参照ください)
http://www.jpea.gr.jp/document/seminar/info_seminar_20190422.html

冒頭、JPEAの鈴木理事の開会挨拶から始まり、業界各団体からの講演、質疑応答、
パネルディスカッションとそれぞれのテーマにてプログラムが行なわれました。
その中でのトピックを下記にてご紹介させていただきます。

経済産業省 新エネルギー課 宮野様のご講演
太陽光発電推進の立場から太陽光発電の主力電源化に向けた課題について講演がありました。
①安全確保 ②地域との共生 ③廃棄問題
この3つの課題への対応にむけて業界のさらなる自助努力が必要であること強調されていました。

経済産業省 電力安全課 榎本様のご講演
保安面から太陽光発電の現状と課題について下記のとおりご講演がありました。
「アンダー50といわれる低圧太陽光発電所では点検実施していない発電所が多い。
事故につながる恐れのある、架台のネジの緩み、電極の外れかけなどの不具合は、
発電量を見たり、ドローンを飛ばしたりしても分からない。事故を未然に防ぐには、
現場に行って点検する必要がある。不具合はいずれ事故につながる。人災が起きてからでは遅い。
アンダー50も太陽光発電の事業継続のために点検は必須であることを再認識してほしい。」
と現場での点検の重要性を強調されていました。

その後、業界各団体からの講演がありました。

一般社団法人日本PVプランナー協会理事長の池田様からは、
“脱FITに向けた事業モデルと予防保全”と題して講演がありました。
「太陽光発電はまだまだ続く。今後は、自家消費、セカンダリーが活況を呈するだろう。
そして20年以上稼動させるにはO&MやDD(デューデリジェンス)が重要となる。
ドイツの先進事例から、O&MとDDを通じたリパワリング(収益改善)という考え方が
日本でも広がるだろう。グローバル企業が求めるRE100化の要求という環境の変化にも
日本企業は対応していくべき。」
と今後の太陽光のさらなる成長を感じさせる力強い講演でした。

一般社団法人新エネルギーO&M協議会の奥山様からは、
“長期安定電源を目指して 低圧O&M事業これからのポイント”と題して講演がありました。
「太陽光発電所で大事なこと。それはまず“まっとうな”太陽光発電所なのかどうか?
適正に設計・施工された発電所を作り(買い)、運転開始後は売電金額を最大化するための
O&Mを継続的に実施し、運転維持費を削減する努力をすれば、FIT売電で必ず儲かる。
それは、 太陽光発電の“主力電源化”“長期安定電源化” を目指している国の方向性と
同一歩調となる。」と講演の中で強調されていました。
同協会にはアイテスも賛助会員として参画しています。

来場者からのO&Mに関する質問への回答コーナーでは、
架台のメンテナンス方法、生産終了となった故障パネルの交換対応について、点検の頻度など、
具体的な不具合対処方法について会場から多くの質問が寄せられ、JPEA会員有志からなる、
各専門分野のメンバーから回答が行なわれました。
CISパネルの不具合事例についての質問に対しては、JPEAのO&Mタスクフォース
メンバーでもあるアイテスより落雷被害でのCISパネルのバイパスダイオード故障の
対処方法についてご回答させていただきました。

パネル討議では、一般社団法人日本太陽光メンテナンス協会の増田様、
一般社団法人PVプランナー協会の池田様、一般社団法人新エネルギーO&M協議会の大門様、
一般財団法人再生可能エネルギー保全技術協会の筒井様の4名により活発な討議がなされ、
下記の共通理解を得るまでに至りました。

①事業の健全化、適正化が急務であることの共通理解
②業界をあげてO&Mを取り組む必要性の共通理解
③設置者にO&Mの大切さを伝えるための簡単な共通ツールの作成と共有が必要なこと。
④トラブル解決事例の作成と共有が必要なこと。
⑤各団体で会員及び設置者へ向けた情報発信をおこなうこと
⑥自治体と協力し自治体のご担当へ向けたセミナー等を実施すること。

最後に今回参加の関係団体の紹介、およびJPEA事務局の閉会の挨拶にて閉会となりました。

今回のイベントに参加して改めて感じたことは、
今まさに太陽光発電は、FITを超えて100年続く主力電源になれるか?
世間の厄介者として20年の“寿命”を終えて廃棄問題にあえぐか?
その岐路に立たされているということです。

意見交換会にご参加の大半(小生も)は非住宅のFITが終わるころには定年を迎え
私たちが築き上げてきた太陽光発電所は次の世代へとバトンタッチされているでしょう。
そのときに太陽光発電がどんな“姿”で引き継がれていくのか?
業界に身をおく一人ひとりが、真剣に考える必要があります。

今回のように、業界団体の枠を超えて太陽光O&Mに関わるプレイヤーが一堂に会して
意見を交わすような機会はこれまで無かったのではないでしょうか。
今後もぜひこのようなイベントが定期的に開催されるよう、アイテスも率先して活動に
協力・参加していきたいと思います。
ひとつ要望としては、次回に開催される会議では、現場でまさに起こっている
不具合事例とその対処方法にまで、さらに突っ込んだ議論がなされることを期待します。

最後に・・・
会場では多数のソラメンテユーザー様から温かくお声がけいただき大変有難うございます。
この場を借りてお礼申し上げます。

アイテスのホームページには太陽光パネルのメンテナンスに関する情報を多数掲載しております。
下記のURLをご覧ください。
https://www.solamente.biz/news/

■ 発行元 ───────────────────────■
株式会社アイテス 製品開発部  営業課 谷畑
〒520-3031 滋賀県栗東市綣(へそ)1丁目17-8-501
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