令和となり最初のソラメンテ通信を皆様にお届けします。
今回は、太陽光発電所の高電圧化の流れにともなう、
ストリング点検のご注意点についてお伝えいたします。
■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.63━━
ソ ラ メ ン テ 通 信
───────────────────────────────■◆■
┼─ INDEX ─────────────────────────
│ [1] ストリング点検は直流回路の高電圧化にご注意を!
│ [2] セカンダリ売買時にはソラメンテで健全性をチェック!
┼──────────────────────────────
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[1] ストリング点検は直流回路の高電圧化にご注意を!
~ ストリングの電圧は確認されていますか? ~
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今、産業用太陽光発電システムの開発現場では部材コストや工数低減につながる直流電
圧1500V仕様のシステム採用が進んでいます。
これらはストリングの発電電圧が1000Vを超えるシステムとなります。
皆様は、太陽光発電所の竣工検査や第三者評価検査を目的として、ストリング点検を実
施されることもあるかと思いますが、特に新設の発電所では、この「ストリングの直流
電圧」には十分ご注意ください。
1500V仕様で設計されている場合のストリングの発電電圧は1000Vを超えるため、耐電
圧が1000V未満の点検機器では点検することができません。
ソラメンテだけでなくテスターやIV測定器でも1000V以上に対応した点検機器をご利用
いただく必要があります。
ストリングチェッカー ソラメンテ-Zの各ラインナップの測定電圧範囲は下記の通りと
なります。
測定電圧範囲0~1000V ・・・ SZ-100、SZ-200
測定電圧範囲0~1500V ・・・ SZ-1000
ソラメンテ-Zシリーズの中では、SZ-1000が1500V対応器となります。
https://www.solamente.biz/products/sz-1000/
※SZ-100、SZ-200はストリング電圧が1000V以上の発電所ではご利用いただけません。
もし点検した場合、故障の原因となる可能性もございますのでご注意ください。
パネルチェッカー ソラメンテiS(SI-100、SI-200)については1500V仕様の発電所でも
点検が可能です。
また、最近の高効率タイプのモジュール(パネル)は公称開放電圧が45Vを超えるものも
あり、単純計算では45V×23枚を直列につなぐと1000V以上となります。
ただし、天候によっては、公称開放電圧×モジュール枚数が1000V未満であっても実環
境下でのストリングの開放電圧は1000Vを超えることもあります。
直流電圧1000V未満の設計仕様であっても、公称値で900V前後の設計をされている発電
所の点検は要注意です。
この場合は、1500Vに対応したソラメンテ-Z(SZ-1000)をご利用いただくことをお勧めし
ます。
これら高電圧化にかぎらず、新型モジュールへの対応や分散型PCSへの対応等、昨今の
新技術を採用した太陽光発電システムの点検方法について、ご不明点がございましたら
お気軽にアイテスまでお問合せください。
皆様の疑問に経験豊富なアイテスのメンバーが出来る限りお応えさせていただきます。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[2] セカンダリ売買時にはソラメンテで健全性をチェック!
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FIT価格の低下に伴い、太陽光発電業界は新たな展開を迎えています。
業界では2,000万kWにも及ぶ未稼働案件が今後の課題として取り上げられていますが、
その中で最近注目されているのが、稼動済み発電所の売買(セカンダリ取引)です。
このセカンダリ市場では、売買時に発電所の評価(デューデリジェンス)を行なうことが
重要です。特に心臓部品でもあるモジュール(パネル)についても評価の対象として健全
性を正しくチェックする必要があります。
一般的には、太陽光発電所のパフォーマンスは、日々の発電量の推移から評価をされて
いると思いますが、それだけではモジュールの故障など発電所のリスクを見落としてし
まいます。
また、セカンダリ買取時には、過去のメンテナンス履歴を確認することも重要です。
購入予定の太陽光発電所は竣工から現在までしっかりとメンテナンスされている発電所
なのか?このメンテナンス記録の有無を確認し、内容をチェックすることで、その発電
所が健全なのか?透けて見えてきます。
裏を返せば、将来のセカンダリ売却を想定した場合、今からしっかりとしたメンテナン
スを行い、その記録を残しておくことが発電所の評価を高めることにもつながるという
ことです。
最近では、モジュールの故障を特定するための効率的な点検手法が普及しつつありま
す。インピーダンス測定器やモジュール探査器を導入し独自の点検フローを確立し第三
者評価を行なう実力派のO&M会社の存在もセカンダリビジネスを後押しする存在となっ
ています。
セカンダリ市場は、O&Mに関わる企業にとってビジネスチャンスにあふれています。
令和元年、今年はセカンダリビジネスにチャレンジしてみませんか?
私たちアイテスも皆様を協力にご支援させていただきます。
太陽光パネルのメンテナンス事例集は下記URLからお申し込みいただけます。
https://www.solamente.biz/form/solabook/
■ 発行元 ───────────────────────■
株式会社アイテス 製品開発部 営業課 谷畑
〒520-3031 滋賀県栗東市綣(へそ)1丁目17-8-501
TEL:077-599-5040、FAX:077-554-6173
問合せメール:sales02@ites.co.jp
ホームページ:https://www.solamente.biz/
■───────────────────────■
本メールはアイテスのお客様、過去にイベント、セミナーにご来場されたお客様、
弊社ホームページを通じてお問合せをいただいたお客様、弊社営業担当者が
お名刺を交換させていただいたお客様に配信しております。
○ 今後、当メールの配信を希望されない場合、大変恐縮ですが
sales02@ites.co.jp まで件名「配信停止」として空メールをご返信下さい。
○ アイテスの製品についてのご意見・ご希望など
sales02@ites.co.jp までお気軽にご連絡ください。
○ アイテスの個人情報保護方針についてはこちらをご覧ください。
https://www.ites.co.jp/company/footerlink.html