特集:「ソラメンテ開発物語」


開発物語2 新発想をカタチに

太陽光 点検 ツール 開発 ソラメンテ 2


新発想をカタチに

太陽光 点検 ツール 開発 ソラメンテ パネル

 

初めての試みは木製のモックアップから始まった。裸の基板に乗せたスイッチと、手でつまめるセンサ基板は、何とか動いてくれた。が、屋外での使用に耐えるための対候、耐久性を確保し、しかもソーラーパネルのガラス表面をスムーズに走行させることは簡単では無かった。当初は4輪タイヤを装備した上で、感度を上げるため、センサ部をパネルのガラス表面ぎりぎりに配置できる筐体にするなど、相反する難しい技術にも取り組んだ。

 

筐体設計と製造数、製造委託先にも悩んだ。当初は市場規模も手探りのため、想定生産数量はあくまで予測値でしかなく、筐体の高額な型を起こす決裁も下せなかった。また徐々に数を増やす小量試作、中量試作で開始してみたものの、様々な設計変更が入り、最終形がなかなか定まらなかった。試行錯誤の末に、バッテリーケースがぴったり収まる外注アルミケースが見つかったとき、メンバーは喜んだ。

 

思えばチームはいつも頭を突き合わせ、直面する課題の解決に知恵を絞っていた。従来までは、はっきり機種別に担当が割り振られ、互いに何をしているか知らず興味もなかった各エンジニアたちが、ソラメンテチームとなってからは、一人が声を上げると「どうした?どうした?」と集まり、担当エリアがあっても躊躇なく手伝う相互補完関係が出来上がっていた。

 

のちのテーマカラーになる黒塗りアルミ筐体をまとった最初のソーラーチェッカーモデルは「ソラメンテ-SX-03」と命名され、2012年春に発売された。

太陽光 点検 ツール 開発 ソラメンテ プロト1

ソラメンテ1号機(SX-01)

センサユニットに車輪を持つ

太陽光 点検 ツール 開発 ソラメンテ プロト2

ソラメンテ-SX-02

コンパクト化された

展示会デモモデル

裏面上部にセンサを内蔵

太陽光 点検 ツール 開発 ソラメンテ SX

ソラメンテ-SX-03

パネル表面をスキャン・伸縮棒つき


SX3体験が育んだ新型、ソラメンテiS

 

「ソラメンテ-SX-03」 は発表後、製品コンセプトのユニークさから話題になり業界紙にも取り上げられた。しかし、購買の対象としていた施工(EPC)・保守(O&M)関連業者は、FIT制度の締切に追われた建設ラッシュでパネル集めと施工に奔走している状況だった。メンテの時間もとれず、結果として想定販売数に達しなかった。当時はメンテナンスフリーというパネル神話も健在で、点検ツールは必要だと思わない、と言われた。市場がまだ熟していない、時期尚早ともいえた。

 

SX-03は、太陽電池の発電量が高い、日中の日射条件の良い状態で使用することを前提に設計していたのだが、フタを開けてみると、点検現場は思いのほか千差万別で、天気の悪い日、さらには早朝や夕暮れ時も点検がしたい、という声が多いことがわかってきた。また、初号機のソラメンテが検知している磁界は、金属には必ず発生している。故に場所によってほかの磁界環境による誤反応をすることもあった。

 

SX-03の現場検証を続けていた開発チームは、使う側からユーザーおよび自ら実際の発電所で使った上での改良点を全て吸い上げ、後継機の開発に着手した。開発から製品化までのプロセスを一通り体験したチームは、ユーザー視点の高付加価値の機能強化を効率良く成し遂げた。SX-03で育んだチームワークで、初号機に比べ、圧倒的に開発期間、開発コストを抑えながら後継機は完成した。

 

中心となる電気設計にめっぽう強いコアとなるハードウェアエンジニア、プログラムを自由に操るソフトウェアエンジニアのコンビプレイは相乗効果を生み、他に類を見ないツールを作り出した。後継機は両者のイニシャルを並べ、ソラメンテ-iS と命名された。


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